そういうわけですから、今日はバーベキューに取り組みます。長い記事を読まない皆さんの為にとりあえず完成したものを共有したいと思います。
バーベキューはゴールデンウイークの娯楽としては極めて一般的です。僕は普通の人間なのでバーベキューをします。
まずはバーベキューとは何かという問題について考えていきます。最初に以下の画像をご覧ください。
左は単なる外でやる焼肉、右は美味しそうな食べ物であることが一目瞭然です。我々は右を目指さなければならない。
そこでいくつかバーベキューの定義を調べてみると、バーベキューラブやらなんらかのソースやらを揉み込んだ肉を長時間グリルで蒸し焼きにしたものがバーベキューであることが分かります。
肉が焼き上がったあとにこれでもかというほどソースを塗るのがテキサス風というイメージが僕のなかではなんとなくありましたが、あれは焼き上がりから提供までに時間がかかるバーベキュー大会やショボいバーベキューレストランの流儀のようです。
そういうわけでやっていきます。
肉は西友で 1g 1 円の豚肩ロースを使います。本来は牛のブリスケットや豚のスペアリブを使うべきですが、バーベキューを初めようと思った時点で既に午後 8 時なので材料の入手には制限があります。
近所の西友では 670g が一番デカいやつだったのでそれにしました。
次にバーベキューラブをこれに揉み込みます。バーベキューラブは塩、砂糖、スパイスをまぜたものです。
チリパウダー、にんにく、塩、砂糖、クミンあたりを適当にミックスします。これで出来がった粉をドライラブといい、ここに油、水、酢、ヨーグルトなどを混ぜたものをウェットラブというそうです。ウェットラブのほうが揉み込んでから焼くまでの時間が短くなるらしい。
というわけですからとりあえずヨーグルトを適当に投入し混ぜてみます。するとよい感じになったので水や油は使わないことにします。
これを肉に揉み込むとこのようになります。
ヨーグルト、クミンが入っているせいか香りとしてはタンドリーチキンに近い生命体になっています。これをこのまま 3 時間ほど放置します。
すると午前 1 時になりますからこれを蒸し焼きにしていきます。
こうして
こう。下から二番目の火力でやっていきます。
8 時間ぐらいは焼けばいいだろうと思いますから、これを台所に放置したら、そのまま寝ます。
起きるとこのようになっていました。写真だと分かりづらいかもしれませんが、だいぶ縮んでます。フライパンから蒸し器を取り除くと以下のように油がたまっています。
精製したらなにかに使えそうな気もしますが、ここはアメリカ風に捨てます。ペーパーに吸わせてゴミ箱に直行。
肉をさらにアルミホイルで包んで、オーブントースターで 15 分ほど焼き、さらに庫内でホイルに包んだまま 10 分ほど放置します。それをまな板の上に取り出し切ろうとすると以下のようになります。
やわらかすぎて扱いづらいレベル。これを皿に盛り付けると、上に貼った完成図のようになります。あらためて画像をどうぞ。
異様にやわらかく、余計な脂が落ちていて、味もしっかりしているのでこれが一瞬で消滅します。とてもよかったと思います。焼く前はタンドリーチキン風の生命体でしたが、焼きあがると別のものになっています。
これは、肉やその脂があまり好きではないという人にこそ食べてほしいものだと思いました。皮肉や冗談ではなくヘルシーな感じ。朝 10 時に食べるに適したものと言えるでしょう。