これ読んだ。著者のオリーブオイルに対する思い入れと、オリーブオイルの不正に関する雑多な文章が無秩序に並べてあって結構読みづらい本なのだけど、面白いことは面白い。
「著者のオリーブオイルに対する思い入れ」の部分は非常に非論理的かつ非科学的でほとんど価値はない。しかし「オリーブオイルの不正」に関するパートは非常に面白い。
このパートを要約すると
とのことだった。カリフォルニアにはヨーロッパ系アメリカ人が特に多いことが知られている。カリフォルニアにおいてもイタリア人が犯罪行為を主導していると考えるのが極自然だ(本書中にもカリフォルニアでシチリア人がオリーブオイルに関する犯罪行為を行っている事例が記されている)。ようするにイタリア人がオリーブオイルに関する不正を世界規模で主導しているということだ。
著者は不正なオイルを掴まされずに上質なエクストラバージンオリーブオイルを選ぶ方法についてもとうとうと述べているが、最低限必要なことはイタリア製であるとか、マーケティングワードにイタリアという言葉を含んでいるオイルを避けるということであるのは明らかだ。
日本の小豆島のオイルは比較的高品質であることが知られているが、生産量が極僅少であるためコストパフォーマンスが著しく悪い。この本の中で著者はオーストラリア産オイルが有望な新興勢力であると述べている。そのオーストラリアのオリーブオイルにしたところで日本国内で入手可能なものは比較的高額だ。
高品質オリーブオイルを入手したい場合は
という対応が望ましいと本書を読んで思いました。イタリア人マジで糞ですねという感想になるのでイタリア好きな人は読まないほうがいいです。