各国政府機関の人のアドレスも流出データに含まれていたとされています。というわけで私もデータを確認してみました。流出データは MySQL のダンプでとても扱いやすいです。
というわけでメールアドレスのドメインからどういう組織の人が何人アシュレイマディソンを使っているかわかるわけです。
簡単に検索しただけなのでこれで全部とかそういう話ではないです。
所属 | 人数 |
---|---|
ブラジル政府機関および地方自治体職員 | 900 人以上 |
BOP(アメリカ連邦刑務所局) | 73 名 |
FBI(アメリカ連邦捜査局) | 2 名 |
広島県庁 | 1 名 |
日本政府機関関係者 | 0 名 |
ac.jp で登録してる大学関係者 | 163 名 |
上記の表のとおり go.jp ドメインでの登録者は一人もいません。また日本の企業のアドレスと思わしきものもほとんど見られません。アホは広島県庁の人ぐらいです。アシュレイマディソンは日本ではあんまり流行っていない + さすがにこういうサイトに仕事アドレスを登録しないという程度の知性は日本人にはあるということなのでしょう。
ここらへんまではまあ笑い話で済むのですが、一つだけちょっと笑い話で済まない組織があります。
それはオーストラリア国防省です。アシュレイマディソンにはオーストラリア国防省のドメイン(defence.gov.au)のメールアドレスが 133 件登録されています。
オーストラリアの行政関係者の全体での登録数は 572 件なので、オーストラリアで流出した政府関係者のうち実に 20% が国防省職員ということになります。
これは実際非常に恐ろしい事実で、オーストラリア国防省では defence.gov.au ドメインでのメールのやりとりをまったく監視などをしていないのではということが想像されます。防諜も糞もあったもんじゃないです。
現在日本はオーストラリアとの防衛協力を強化している真っ最中ですが、このような国家とそのようなことはすべきではありません。日本の軍事技術の核心の一つである AIP 推進潜水艦の輸出などもってのほかなのではないかと思います。