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読んだ: 金川晋吾 『father』

クズの父親の写真集。父親の写真以外に、父親とふれあった日記みたいのが後ろのほうに乗っているのだが、多重債務パチンコ野郎で、ようするにどこにでもいる量産型のクズである。別になにも特別な人間ではないのだが、この本の著者は父親を特別な存在だと思いたがっている(だからこそこんなものを作ったのではないか)。

写真はよくセットアップされていて、よいのだが、ここでは写真を評価するということはしないでおく(そういう鑑識眼が自分にあるとは思えないので)。おそらく、著者は、こういうものを作り、自分の父親が特別な存在であると思うことで、なんとか父親と付き合うことができているのだろう。

しかし実際にはそうではない。彼等は他人を心配させる言動を繰り返すことで、他人を支配する。サイコパス、クズとはそういうもので、それを直すことは非常に困難だ。親だろうがなんだろうが全力で逃げることが実際唯一の対処法だ。

著者にもし友人がいるのであれば、彼に適切なアドバイスをするべきではないか。

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