この映画「トラックで運搬される麻薬とその周辺の人々」というような映画で、ストーリーは典型的な悲劇です。
脚本はいかにもコーマック・マッカーシー的で、この時点で見る人を選ぶ映画です。有名俳優の出演や有名監督の作品であることに騙されちゃいけません。
という上記のようなレビューをしている人が多いような気がするのですが、監督のリドリー・スコットを舐めちゃいけません。この齢七十五を数えるハリウッドを代表する「名監督」はうんことおちんちんが大好きという幼児のような感性をそのまま維持している、偉大な老人です。
先程書いた通り、この映画では「トラック」で運搬される麻薬というのがストーリーの中心になっています。そしてセリフの上では「トラック」としか言及されません。脚本では「トラック」が想定されていたことが伺えます。
そこでなんとリドリー・スコットは「トラック」を「バキュームカー」にするというアイディアをぶちこんできました。
その結果何が起きたか。映画全体を通じて、糞と尿が映りまくるという結果になっています。いかにもコーマック・マッカーシー的な哲学的なセリフとどこか幻惑的なメキシコの風景が描写されたかと思うと、うんこをホースで洗いながすおっさん達の様子が描写される。銃撃戦のシーンがあったかと思うと被弾したバキュームカーからおしっこが噴出する様子が描写される。
終始そんな具合です。ジャッカスとか好きな人は観たほうがいいと思います。