ssig33.com

一週間フレンズ。読んで思ったこと

本作において藤宮香織の記憶障害は心因性のものであることが示唆されています。

この設定により、藤宮香織の精神状態をいじる要素を投入するだけで、藤宮香織の記憶を自由に操作できます。これによりストーリーに適度な緊張感が常に維持されます。作劇上は優れたアイディアであると言えるでしょう。

上記の設定が端的に説明されているのは以下のシーンです

PTSD
PTSD

命に関わる出来事が起きた結果、その原因となった出来事を回避する傾向が長期間に渡って発生しており、典型的な PTSD と言えるでしょう。

よって、藤宮香織の両親や友達がすべきことはただ一つであって、彼女を精神科に連れていくことです。

こういう視点で考えると、「周囲の無理解により必要とされる医療の支援を得られていないために症状がどんどんおかしな方向に悪化していくかわいそうな被害者の話」というふうにマンガを読めて最高の気持ちになります。

back to index of texts


Site Search