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Knights Landing 欲しい

Knights Landing がなんなのかは調べろや。

単純にいって低性能なコアが 60 コアとか 120 コア直接使えるパソコンを買えるという話になります。プロセスルールが変わるので、現状の TDP とかダイサイズを維持するのであれば 80 コアとかになるかもしれない。ダイサイズが縮小されるのでホストプロセッサ化が可能になったという可能性も高いのでその辺 SKU 発表されるまで何とも言えませんが。

そこで、「単純にマルチスレッド/マルチプロセス協調動作させれば高速になるのか」という話が出てきますが、そこはそう単純でも無い気がしています。問題は以下の二点です。

メモリの容量に関しては簡単な話で、 60 個や 120 個処理が平行するわけで、何も考えずにプログラミングすればメモリ不足になる可能性は結構高い。

ただこれはメモリ積める限り積めば回避できる可能性は高くて、プロセッサ一つ当たり 64GB もあれば困らないんじゃないかと思っている。少なくとも現行 Knights Corner 世代のようにプロセッサあたりのメモリが決め打ちということはない。

ただ主記憶装置に GDDR5 や DDR4 などの高速な装置を遣えるかどうかはそのあたりよく分からなくて、 DDR3 になってしまう可能性はある。その辺実際に 2015 年になってみないと分からない。

スレッドあたりの性能の低さは、既存のプログラムが何もせずに高速化するわけではないことを示している。スレッドあたりの性能が低い以上コアを全部使い切らなければかえって性能は劣化する。ちゃんと 60 とか 120 とか処理を並列にさせなければいけない。そのように処理を分割できるようなものでなければ Knights Landing には適さないということになる。

結論としては、 Knights Landing 世代に至っても結局のところ専用のプログラミングが必要になるというのは否めない。しかしながら、例えば動画のエンコードであれば、動画を RAM ディスク上に展開し、 60 個に分割して 60 個平行して ffmpeg でエンコードしたあと結合すればそれでよいわけで、従来よりはるかに簡単に大量の低速コアの恩恵を受けられるようになると思う(実際はそんなにあっさりとはいかないだろうが)。

現状の Knights Corner の価格をみるに、システム全体で 100 万円から 150 万円ほどの予算を見込んでおけばとりあえずの物は購入できるだろうし、非常に楽しみにしつつ貯金の計画を立てている。

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