ChangeLog 最新ページ 屋久島沈没
カスタム検索
最終更新時間: 2010-08-05 22:09

2008-10-15 Wed

『容疑者 X の献身』を見てきた [映画][感想]

ネタバレしまくりなので気をつけろよ。

これまで黙っていたけど、俺は東野圭吾のファンであり、特に鳥人計画と殺人の門、天空の蜂が好きである。最初に読んだ東野作品は天空の蜂であり、天空の蜂を最初に読んだのは小学校 6 年生の頃であった記憶があるが、以降東野氏のファンである。なんであんな小説を手に取ったのかは一切の記憶が無いが、当時原子力関連に興味があった俺にはかなりあの作品は楽しめた。劇中頻繁に出てくる炉燃という言葉が動燃のことだということなどぐらいは判っていたような気がするが、「いじめを無くす為に原子力発電所にテロをしかけた」という犯人の動機が当時の俺の読解力や世間への知識を持って理解出来ていたのかなどは最早思い出すことができない。明らかに最重要人物として描かれている三島よりもむしろ雑賀に感情移入していたような記憶がある。

そんなこんなで『容疑者 X の献身』はまだタイトルが『容疑者 X 』であったころから読むなどしていた。俺はマンガも小説も基本的には単行本派で、連載を確認している作品はこの探偵ガリレオシリーズと北方謙三先生の『水滸伝』とかわぐちかいじ先生の『ジパング』ぐらいのものである。

という訳で俺は本映画については所謂原作ファンなのであったのだけど、思ったより、いや結構、いやかなり、いやとても楽しめた。

原作既読者が読むと残念な出来という評を散見するけど、少なくとも原作既読者であるところの俺には素晴しい映画であるように見えた。

原作既読者はトリックが最初から丸分かりなのは、まあいたしかたないことだろう。改変は少なくなかったが、内海というキャラが登場していることと湯川の性格設定の変更に併せた辻褄合わせと重複箇所の整理と尺調整、映像では表現仕辛い要素の変換など最低限に抑えられ、かつ登場人物の心情を映像を十全に生かして表現していたと思う。

なによりも堤真一が素晴しかった。俺は最初堤真一が主人公の石神哲哉だと聞いたとき、驚き、不安が溢れて呼吸が止まる程だった。原作既読者なら分かる話であるが、石神は老けていて、容姿は劣るというのが必須のキャラクターであり、俺の中での堤真一というと『恋のチカラ』のイメージが大きく、十分かっこいいじゃん、と思った。

それが容疑者 X の献身ではどうなっていたかというと、メイクとエクステンションによりこれでもかという程うらぶれた容姿になっていて、演技はぼそぼそ喋る原作での石神のイメージそのままであり、特に工藤邦明に嫉妬の視線を向けるシーンや壁の染みで四色問題を作るシーンにはやられた。

ところで、原作ファンにはいたく不評な雪山のシーンだけど、俺は少なくとも不要では無いとは思った。あのシーンは「石神も湯川のことを親友だと思っている」「湯川は石神の犯罪に気付いた、そして気付いたということを伝える」「今石神の精神は充実していて、美しいものを美しいと感じ楽しむことができる(これ原作だと最も重要なことだよね)」というなかなか映像では表現しづらい重要なストーリー上の要素を視聴者に説明する役割を果している。ちょっと直接的すぎるし、これが最上のやり方では無いという気もするが、極めて重要で、あの映画において欠かすことの出来ないシーンであると思う。雪山が不要とか言ってる奴は原作の何を読んだのだろうかと思った。

総じて二つの友情の間に揺れる湯川准教授という副主題は薄れてはいたものの(これは内海を登場させている以上しかたないだろう)石神哲哉のこれ以上無い程の深い愛情というのは深くはっきりと表現されていて素晴しい映画だと思った。

ちなみに俺は石神が壁や天井の染みで四色問題を作るシーンで泣かされた。

どちらかというと、原作を読んでからの方が楽しめるかな、とは思った。おすすめの映画ですので是非見るといいと思います。

[ 固定リンク ]

2007-10-12 Fri

ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- 第02話 「逢瀬 ~動き出す世」 [感想]

開き直ったようなキャスティング(巌窟王、LAST EXILE、ウィッチブレイド、そしてSOS団)が注目されることの多い本作ですが、キャラクターデザインもいい感じで狂っています。うのまこと氏曰く「二の腕に力をいれてデザインした」

本話は、若干脚本がアレ(展開がものすごく急)な気はしなくもありませんが、前回よりは作画も安定した感じです。

難点は演技力が微妙な方が何人かいらっしゃることですが、今期他作品同様にしっかりした作りで、「佳作」といった感じでGONZO臭はあまりしてきません。

GONZO信者としては次回以降に期待して待ちたいと思います。

[ 固定リンク ]